| Q3. |
エンジン内部で金属音がするが?
| A3. |
エンジン内部で金属音がする原因としては下記の項が考えられます。
(1) エンジンオーバーホール時のクランクシャフト及びコンロッドメタルの隙間調整不備。
(2) ラジエーターファン、ウォーターポンプの故障。
(3) コンロットボルトの緩み。
(4) 噴射ノズルの詰まりによる、ノズル部に異常圧力が発生して金属音がでる。
(噴射ノズルが詰まるのは、燃料に含まれる水分が結露して、燃料に混入しガム質やサビが発生して詰まる。不完全燃焼によるカーボンの固着や詰まり。)
(5) バルブタペットのクリアランス調整がなされていない場合。(エンジンが暖まるとカチカチ音が発生)
普通乗用車などに最近使用されているHLA(油圧タペット)の場合は、始動直後に音がする場合があるが、暖まると停止する。(継続して音が出る場合は、HLAの故障で交換が必要です。)
(6) クラッチ部分やミッションから異音が出ている場合に、あたかもエンジンから出ている様に感じることがある。
(7) コンロッドメタルが大幅に摩耗して隙間が大きくなっている場合、カンカンという音がして回転数を上げるにつれて音が大きくなる。(実際にメタルが原因でここまでの状態になっている場合はすでに手遅れで、エンジンは焼き付き寸前であり、早急に分解点検整備をしないと被害は大きくなる。ただし、その前に油中に銅、鉛の混入が多くなり、数千Km走行で400〜500PPMと異常数値が出るので、音よりも早くわかります。)
(8) カム及びカムシャフトベアリングが摩耗して隙間が大きくなっている場合。
対応策3
| (a) | (1)〜(8)について音が出るのであれば、これは機械的な問題であり、潤滑油云々の次元ではありません。異音の故障判定は素人には難しいので大事に至る前に、なるべく早く整備工場にいれて原因を究明し、修理をされた方が良いです。 |